後立山南部(長野/富山) 針ノ木岳(2820.7m)、蓮華岳(2798.7m) 2017年7月22日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:32 駐車場−−3:38 扇沢駅 3:42−−3:44 登山 林道を離れる−−4:45 大沢小屋−−5:07 雪渓に乗る−−6:07 夏道−−6:42 針ノ木峠−−7:24 針ノ木岳(休憩) 8:43 −−9:05 針ノ木峠−−9:52 蓮華岳(休憩) 10:32−−11:07 針ノ木峠−−11:29 雪渓に乗る−−11:44 夏道−−11:58 大沢小屋−−12:25 林道−−12:42 扇沢駐車場

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2017年7月22日 日帰り
天候薄曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場扇沢に駐車場あり。ただし市営無料駐車場(第一と第二)は早い時間帯に満杯になるので要注意
登山道の有無あり
籔の有無基本的には無いが赤沢左岸付近で笹が登山道にはみ出している
危険個所の有無無し
山頂の展望どちらも大展望
GPSトラックログ
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コメント日曜の天気が怪しげだったので日帰りで針ノ木岳と蓮華岳を往復。針ノ木雪渓上部の急傾斜区間はすでに雪解けして夏道になっていたのでピッケルは不要だった。針ノ木峠〜針ノ木岳間の稜線北側をトラバースする区間で僅かに残雪を横切るがアイゼン不要。適度に曇ってくれて涼しく歩けた


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早朝の扇沢駅 ゲート横から登山道(ショートカット道)に入る
トンネル入口で林道を離れて左側の登山道へ 4:17 東の空は明るいが樹林帯は暗い
赤沢は水が流れている 大沢小屋
標高1790m。雪渓に沿って歩く 標高1800mで雪渓に乗る
標高2210m。右岸側に夏道が出ている 標高2270mで雪渓末端
標高2280m 標高2400mで雪渓を横断、右岸へ
標高2490m。ジグザグに登る 針ノ木峠直下にも雪が残る
針ノ木峠から西を見る 針ノ木峠から針ノ木雪渓を見下ろす
針ノ木小屋のテント場。狭い 針ノ木峠から南を見る
針ノ木峠から見た八ヶ岳と富士山
針ノ木峠から見た槍ケ岳と硫黄岳 針ノ木峠から見た後立山
針ノ木小屋 標高2770mで雪渓横断。ステップが切られている
まもなく針ノ木岳山頂 針ノ木岳山頂。TV撮影隊が撮影中だった
針ノ木岳から見た東〜南〜西の展望(クリックで拡大)
針ノ木岳から見た後立山
針ノ木岳から見た西側の展望
針ノ木岳から見た常念山脈、槍穂
針ノ木岳から見た南アルプス
針ノ木岳から見た黒部湖と立山連峰
針ノ木岳から見たスバリ岳 針ノ木岳から見た浅間山
針ノ木岳から見た針ノ木雪渓 針ノ木峠へ下りながら見た針ノ木雪渓
雪渓上にはたくさんの登山者 針ノ木峠
時間があるので蓮華岳へ向かう 標高2740m
砂礫帯にはコマクサが多く見られる 2750m峰から見た蓮華岳
蓮華岳西の肩の祠 蓮華岳山頂標識。奥が三角点(山頂)
蓮華岳三角点から見た南側の展望。北側はガスに覆われ撮影しなかった(クリックで拡大)
三角点から西側を見る 帰りの針ノ木小屋
針ノ木峠 扇沢へ下山開始
たくさんの登山者が登ってくる 標高2330m付近。たくさん登っている
標高2170mで夏道が雪渓に消える 雪渓に冷やされて霧ができている
まだまだ登山者が登ってくる 涼しい雪渓が終了、夏道へ
湧き水を横断 雪渓遠景
林道近くで沢水が流れ込んでいる 林道に合流
関電トンネル入口(工事車両用) 扇沢登山口
有料駐車場。かなり入っている 大町市営第一駐車場(無料)。ほぼ満車


・今週末もイマイチの天気予報。特に土曜午後から日曜日にかけては長野中部〜北部は雨の予報で、テントを担いで登りたかったが雨の中を撤収するのもイヤなので日帰りに切り替えることにした。
・南ほど天気の崩れが小さいと予想されたが、南からの湿った風が入り山の上はガスっている可能性が高く、時間をかけて登っても何も見えないリスクありで、行先は悩んだ結果、近場の針ノ木岳とした。雪渓で涼めるのが大きな理由。
・扇沢へ入る県道は少し前まで夜間工事中だったが今は解除され、夜間に大町市営第一駐車場(無料)へ。金曜夜(PM9:00少し前)でも8割がた埋まっていた。車中泊の人もちらほら見られた。
・翌朝は日の出前から続々と車が入ってきてウロウロしていたので、おそらく満車になったと思われる。熱くなる前に高度を上げるため日の出前の真っ暗な時刻に出発。
・林道のショートカットコースで若者4人パーティーを追い越した。
・林道を離れて登山道に入ると、沢水が登山道を流れる区間が100mくらい続く。昨年は無かったような気が。
・樹林が開けた場所からは東の空が明るくなっていることが見えたが、樹林帯の登山道はまだ暗くライトを点けて歩く。
・湧き水は今年豊富。赤沢も水が流れていた。赤沢でやっと樹林の中でも周囲が明るくなりライトを収納。赤沢の手前で登山道に笹がはみ出していた。今回は朝露でちょっと湿った程度だったので雨具は不要だったが、盛大に濡れた時は雨具が必要となろう。
・大沢小屋を通過して沢沿いに出ると目印が登場し、沢に下るルートがあるがこの時期はここからはまだ雪渓には乗れないので直進。
・やがて雪渓が登場するが、岸との間は雪解けが進んで隙間ができて乗り移れないのでこれまた夏道を直進する。
・標高1800mで雪渓に乗る。見える範囲で雪渓は無人。本日の先頭らしい。吹き下ろす風は雪で冷やされ天然クーラー状態で快適! 6本爪軽アイゼンを装着して歩きだす。
・白馬大雪渓よりも雪は固まっていないが、それでもアイゼン無しでは滑って歩行速度が落ちるのは確実。全体的に白馬大雪渓よりも傾斜は緩いので歩きやすい。
・針ノ木雪渓は上部の傾斜が急で、そこで夏道が埋もれている場合はピッケルが欲しい状況だが、この時期は雪解けが進んでヤマクボ沢出合付近(標高2260m付近)で雪渓が途切れて夏道に移る。なお、夏道はもっと下から(標高2170m付近)出ており、下りはそこまで夏道を歩いてから雪渓に乗った。
・夏道に乗ってからも時々雪が残る。右岸から左岸へ移るところで短い雪渓を横断するが、深いステップができているのでアイゼン不要。左岸をジグザグに登区間辺りから高山植物が見られるようになる。
・針ノ木峠付近はかなり雪が残っているが夏道にはかかっていない。峠で飯を食う場合、ビールを冷やすのに好都合(笑)
・針ノ木峠から先は小屋泊まりの登山者の姿が多く見られた。テントは1張あり。
・峠から針ノ木岳間は雪が多いとトラバース区間で夏道に雪が残っていることがあるが、標高2730m付近で20mくらい残っていた。でも2週間くらいで消えそうな。ここも深いステップが切られているので下りもアイゼン無しで問題なかった。
・針ノ木岳山頂に到着するとTV撮影隊がいた。どこのTV局の番組なのか不明。柏原新道から種池山荘へ上がり、反時計回りに馬蹄形を歩いて針ノ木雪渓を下るコースでの撮影らしかった。何度かNGを出していた(笑)。撮影と同時に録音するときは静かにしているようにとの指示あり。少なくとも1時間以上は山頂にいた。
・この日は雲は多いものの展望は良好で南アは聖岳まで見えていた。後立山方面は稜線に雲がかかっていた。全体的に時間とともに稜線に雲がかかり、見えなくなるなる山が徐々に増えていった。この時間帯は小屋発の人も日帰りの人もいない時間帯で、TVクルー以外はあまり人が来なかった。
・休憩後、まだ時間があるし天気も大丈夫そうなので蓮華岳を目指すことに。雲が多く直射日光が避けられて森林限界でも涼しかった。
・針ノ木峠を通過して登り返し、ハイマツの高さが低くなり地を這うハイマツに変わると砂礫地が多くなり、コマクサがあちこちに見られるようになる。さほど高密度ではないが広範囲に点在する。なお、針ノ木峠〜針ノ木岳間ではコマクサは見られなかった。
・偽ピークを過ぎると傾斜が無くなり横移動に変わり、本当の山頂ピークが見える。正確には見えているのは山頂部西側の肩で、三角点のある場所は見えていない。
・砂礫帯の最後の登りをこなすと山頂部西側の肩。小さな祠あり。
・横移動すると蓮華岳山頂標識のある場所に到着。ここから登山道は右に折れて北葛岳方向へと大きく下る。三角点はここからわずかに東側。地形図上では三角点が蓮華岳山頂。
・蓮華岳東尾根には登山道はないが、砂礫の斜面に明瞭な踏跡が見える。たぶん冬道だと思われるが、踏跡ができるくらいなので結構人が入っているようだ。
・山頂では北からガスが上がって北側の展望は無し。全体的に雲が増えて南側の山も徐々に見えなくなってきたが空は明るく雨が降る気配はなし。
・休憩を終えて下山開始。蓮華岳へはぽつりぽつりと登ってくる人とすれ違う。
・針ノ木小屋付近は休憩する人で賑わっていた。テント場も繁盛していた。お昼前のこの時間は扇沢から登ってくる登山者はかなり多い。近年はヘルメットを被った人が多いが、針ノ木雪渓だとそこまでする必要性があるのかどうか。
・帰りは夏道を辿れるところまで辿ってから雪渓に乗った。おそらくここで軽アイゼンを装着する際に風冷用の扇を忘れてきてしたったと思う。まだ1,2回しか使っていなかったのに残念。
・日中は気温が上がり、下界から上がってきた空気が冷やされて雪渓上で霧が発生していた。でも涼しくて快適!。針ノ木雪渓は白馬大雪渓より短いので雪渓歩き(半分走り)の時間も短かった。
・夏道に入るとすれ違う登山者の数は減った。湧き水の手前で猛スピードで歩く単独男性に追い越された。近年、トレランナー以外で下りで追い越された記憶はない。
・扇沢はトローリーバス発着の谷間で静かだった。有料駐車場はそれなりの混雑状態で、その下の大町市営無料駐車場はほぼ満車。
・山の中では雨は降らなかったが、扇沢から大町へと車で走っていると路面が濡れていてにわか雨があったようだ。

 

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